□ 「?」・・・・・「!」 平成14年6月12日
先週の土曜日、建設業の若手の経営者たちの勉強会で1時間ぐらいの話をしてきた。夕方の4時から始まるために、朝から話をする内容を‘書き’だした。何の話をするか‘書く’ことによって紙に落とすと、頭の中のあいまいな中身がはっきりと明確になってくる。 この‘ホームページ’で1ヶ月あまり書き続けている。良く毎日違った事を書いてますねと勉強会の若手の経営者に言われたが、確かに大変だ。10数年前に地元の新聞に15回程の随筆を2000字で頼まれた時はもっと大変だった。締切までに仕上げなくてはならない。仕上がった文章が子供から大人にまで新聞紙上で見られる。何度も推敲して徹夜で記者クラブまで持ち込んだ事もあった。今は上手に書こうとも思わないし、気楽に考えた事をメモるつもりで自分で時間をつくり習慣にしている。何も書かないと、良い眠りにつけないような気にもなっている。 箇条書きでも良いから、社内のことは文書化して‘書く’ことだとずっと言い続けている。問題点が起きたら今までの経過を要点を書いて報告する事が大事だ。小学校の時から‘よみ・かき・そろばん’を習ってきたのだから文書化出来ない筈がない。言葉だけのやりとりだと要点がはっきり見えない、いつまでたっても話が空回りすることが多い。‘書く’ことによって頭は整理されるし、別の人間が見てもすぐに自分の意見をコメントすることが出来る。最近は社内でもかなりの人間が大学ノートを持つようになった。 ‘書く’ことはあいまいさを目に見えるかたちで浮き上がらせ、明確にすることである。大文豪ヴィクトル・ユーゴーの、率直に、短く書いた有名な話。『レ・ミゼラブル』を書いた時、出版社のおやじ宛に自分の作品の評価、売れ行き等を尋ね、出版社との手紙のやり取りはお互いたった万感の一字だったという。(AGORA.2002年6月) ユーゴー 「?」・・・・・・・・・・出版社 「!」 |
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