□ 団塊ジュニア 平成14年8月1日
「少子・高齢化」と「人口の減少」は生活空間の質の変化と、生活空間に対する絶対的ボリュームが増えないことを意味している。東京圏でさえ2010年までに人口が増加から減少に転じると予想されている。団塊世代(1946〜50年生)の動向がいろんな分野で戦後影響を与えてきたが、最後のボリューム世代の団塊ジュニア(1971〜75年生)の動向が示唆するものは大きい。 「高年齢者就業実態調査」(厚生労働省)報告書にあるように、戦後生まれの世代は高齢化しても従来の老人像とは異なった動きをする。既に60歳以上の高齢者の就業希望は非常に高いが、団塊世代は一層その傾向を強めていく。そして現在の居住地にこだわりなく新天地を求める意識も高い。資産は子供に継承しないで自分のために使う、自立して気ままに生きる傾向が強いのが団塊世代。 ‘フリースタイル’が団塊ジュニアの生き方。バブル崩壊後に成人、就職を迎えた世代。国際化、情報化が進み、高度情報化社会に生れたために、モノを見極める高いセンスを身に付け、合理的堅実傾向、無理をすることなく自分のセンスで自分にふさわしいライフスタイルを選び、マニュアルにとらわれない生き方をする。ブランド指向の強い上の世代とはかなり異なった価値基準。 団塊世代以上の世代のキーワードは「高齢化」。それ以下の世代は情報化、国際化、低成長といった成熟社会のキーワードがあてはまる。‘フリースタイル’時代を生きる人々、団塊ジュニア世代は「個人の信条に従い自分にとって最適な生活スタイルを選択していく」、ブランドに対する興味は薄れ、自分の好むスタイルがとれるかどうかの基準で行動していく。
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