□ 1013hp 平成14年10月16日
それまで大したPRもしてないのに結構人気が出ていたヨーグルトの売れ行きが落ちてきた。ものをつくることには一生懸命だけれど、つくったものを「売る」ことが下手なのが建設業界。小さな事から始めよう、サービス精神を培おう、コスト意識も大事だなんて始めたヨーグルトのアンテナショップ。9月15日上海(森の声10月4日)から帰ってきて翌日、半袖のTシャツ一枚とジム服を着ていたら「そんな薄い格好をしていて寒くないんですか」といきなり来客に言われた。今年の夏は特に暑くそのまんまの気分で居たら、一気に日本は寒くなっていたのに気付くのが遅くなってしまったのである。 ‘1013hp’。データとしての気圧‘1013hp’。データをもとにして情報は天気が良いということになる。天気が良ければ夏には冷奴としての豆腐が売れるという知識になる。スーパーマーケットでも、コンビニエンスストアでも豆腐が売れるわけだから仕入れは多めに確保しなければならない。在庫がないでは済まない訳だし、逆に在庫として余ってしまってはどうしようもない。営業戦略としての知識をリアルタイムに打ち出すために、きちんとしたデータに基づいた確実な情報の収集が必要なのである。 ‘28℃’。今年の夏は、気象観測史上最高の猛暑だった。都会から、夏休みかなりの人達が地元の観光スポットに訪れた。新鮮野菜の直売所などは、安全、安心の食品を求めてかなりの入り混み客。その中でも格別の売り上げを伸ばしたのが‘ソフトクリーム’。気温が‘28℃’以下ならば、清涼飲料水などの冷たい水系の飲物。‘28℃’を越えた途端に氷糸になるといわれている。連日30℃を越える暑さが続いたのだから‘ソフトクリーム’がどこでも猛烈に売れたのも充分うなずける。 ‘ナレッジマネジメント’。小さなことから、ものを売ることも上手になろう、建築は勿論だが土木工事もすべてに亘って丁寧につくっていくことが大切だといって始めたヨーグルトのアンテナショップ。気象予報の会社もビジネスとして成立する。ちょっとした変化もきちんとデータ化し、情報として活用し、知識に活用しないと呑気に手塚治虫の超SF都市のような上海帰りの熱気をひきずっている頭ではおいていかれてしまう。‘ナレッジマネジメント’、もともと企業経営では実践してきた‘衆知経営’のこと。デジタル化の波の中でグループウェア、グループ内の情報の共有によりコラボレーション(共同作業)を円滑にだが、もう少し進んで考えなければならないのが‘ナレッジマネジメント’。知識資源の共有と活用、企業の競争力向上となる。
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